冬の樹木管理

2月が近づき、寒さもピークになってまいりました。
我々同様、植物も弱まっている時期です。
今回はそんな冬場の樹木の管理についてです。

■病害虫
12月〜1月が、病害虫駆除の適期です。
マツやカエデなどは害虫対策(越冬中のダニ・カイガラムシ・スス葉枯れ病・サビ病駆除)として、マシン油などを散布します。
他にもミノムシ、カイガラムシなどの除去などにも適しています。

■剪定
太い枝を切る強剪定に適した時期でもあります。
樹液の動きが活発ではないため、表皮が剥がれにくく、回復が早いからです。
幹に接した位置で切り、必要であれば、切り口を消毒しましょう。
樹高を低くするのもこの時期が良いです。

■水やり
冬の水やりは出来るだけ控えた方が植物に耐寒力が付きます。
表土が乾き始めてから2,3日待ってから水を与えるぐらいが良いでしょう。

■寒肥
冬は、根の活動が年間で最も低下している時期です。
寒肥とは、土の中で時間をかけて分解して栄養になる有機質肥料を与える方法です。
この時期であれば、根にダメージを与えることなく、肥料を与えることができます。
多くの場合、牛糞堆肥、鶏糞、骨粉などを与えます。

■防寒
鉢物では熱帯性の花木、多肉植物、観葉植物などに防寒が必要です。
北風に当たったり、雪が積もったりすると枯れてしまいます。
10月以降は室内に取り込んで保温するのが適当でしょう。
その際は、エアコンの温風が当たらない場所で、冷気がたまるガラスからは少し離して置いてください。
また、庭木においても、土の表面にマルチングをすることによって地温が上がり春の生育が良好になります。
枯草やバーク、ビニールのほか、最近ではホームセンターでマルチング用のチップも売られています。

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